Day8

ワイオミングからユタ

 

ついに開拓者の旅も最終日となります。

さらに、ユタは僕のホームグランド。今までのアウェー間とは違ってホッとできると思っています。

 

さて、朝起きて早速食事にいくものの、ここにはワッフルメーカーがなく、冷凍ワッフルをトースターで焼くだけ。これがまずい。昨晩ウォールマートで4歳の娘に「アメリカのご飯はまずいよ」と教えたのですが、娘も「これがまじゅいやちゅ?」と無邪気なディスり。

 

失意のうちにチェックアウト。

基本的に全部ネットで予約しているので手続きは必要ありません。とりあえず受付に行くと昨晩トイレのカギを開けてくれた人だったので

「昨晩はありがとう」

と感謝の言葉を伝えると

「いやー、ここで仕事して二年になるけど、よくあるのよね。それで幸か不幸かトイレピッキングの達人になっちゃった。この前も別の人が夜勤で開けられないときウチに電話かけてきてなんとかやり方教えてあげたわ」

と謝罪の言葉一つなく楽し気にお話ししてくれます。

「んじゃ、昨晩あなたが担当でウチはラッキーだったね」

と返すと

「間違いないわ。私じゃなかったらトイレなしの長ーい夜になったに違いない」

とこれまたアメリカンな返しでした。

 

こういうことろはアメリカが好きです。

建物の問題は係員の問題じゃないので責任がない係員が謝罪する必要ないと思っています。

さらにあんな嫌なことも楽し気に話をされるとなんだかこっちも気が楽になるし、アメリカンジョークというのはこういうときにガチンコでぶつかり合わないようにするために茶化して流すためにあるのかなぁと感じました。

 

まあ、そんな軽い気持ちで出発!

 

でもガソリン入れるの忘れていて、残量があと10マイルを切っています。

田舎すぎてなかなかガソリンスタンドも見当たらない。結構焦りながらすべりこみで入ったガソリンスタンドがもう1ガロン3ドルです。

高い!

三日前は2ドル50セントくらいだったのが3ドルです!

 

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そんなおどろきのなかインターステート80を直進。

景色が赤茶けてきてユタっぽい雰囲気。いや、僕にとってのアメリカっぽい雰囲気に変わってきました。

I80 をとおれば1時間でソルトレークにつきますが、これは開拓者の旅。

途中山を越えるルートに変更です。

実際は開拓者は山間の川沿いを歩いたようですが、道路がないので山を登るルート。

自転車の人もたくさんいます。

みんなスタイル抜群です。

顔はサングラスで見えませんが、男女ともに意識高い系のオーラを感じます。

 

景色はいいものの、やっぱり眠いので途中10分仮眠。

山を下り終えると、ついにSLCです。

 

山を下りてすぐに

This is the Place 公園に到着!

 

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ここは開拓者たちの指導者であり、僕の大学の名前にもなっているブリガム・ヤングがソルトレークシティについたときに

「まさにこの土地である」

と定住を決意した場所なので記念公園になっています。

 

 

 そして・・・

ここの売店で噂のルートビア発見!

 

ブリガムヤングの名前を使っただけで、実際はなんの関係もないルートビアです。

でも某アメリカ人によるルートビアブログによるとかなり高評価なので、とりあえず二本購入。

 

子どもたちはペニープレスができて喜んでいます。

 

モルモントレイルもここが終着点。

目頭が熱くなります。

これ以降はある意味ボーナスステージ。

これからは楽しむぞー!と思っていると、事件が起こりました。

 

~息子発熱39度~

 

公園から10分くらいでソルトレーク神殿に到着。

ここはいわゆる総本山的な扱いのところです。

 

テンプルスクエアと言われるところを散策しようと考えていたのですが、

息子が体調不良を訴えます。

 

最近教会のビジターセンターにいくと難しい話ばかりで興味を示さないので面倒だからわがままいってるだけかと放っておきましたが、教会歴史博物館に行ったときに大分調子が悪そうな感じ。

 

そこで息子を触ると・・・

熱い!

外が熱いということもありますが、他2人の子供と明らかに違う体温。

 

テンプルスクエアも宣教師によるツアーなどもあるのですが、もうそんな時間もないので僕が適当に紹介して少し写真撮って車に戻ります。

 

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 そんな中でも笑顔で写真に写る息子はまさにプロ。

帰ったらジャニーズにでも応募しようかしらなどとは全く考えられず、

とりあえず日本から持ってきた体温計で熱を測ると・・・

39.1度!

 

すぐに解熱剤を飲ませます。

危険、危険すぎる。

おいしいお店に行こうと思っていましたが、とりあえず今日の目的地 5年間住んでいたプロボに向かいます。

 

僕がアメリカに初めて来たのはまだ1990年代でした。その時はソルトレークからプロボまでは途中に砂漠があり、高速も片側三車線でした。

 

それから早20年。

今では片側5-6車線で平日の昼間だというのに車が途切れません。

道路沿いもずっと家がつながっています。

もうユタは田舎ではないですね。十分都会です。

 

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途中ほかの子供たちがおなかがすいたというので、パンダエクスプレスに行きます。

パンダエクスプレスはアメリカン中華料理のファーストフードです。

以前アメリカにいるころにはよく行っていました。

日本でも最近川崎にオープンしたので去年寄りましたが、かなりまずくてがっかりした覚えがあります。

 

ちょっと心配でしたが・・・

そこがうまくはまり、子供たちも大満足。

熱が出ていた息子もなんとか少しですが食べられました。

オレンジチキンはやっぱりおいしい!

セロリ入りのチャウメンも懐かしい味でした。

 

その横のアウトレットでお土産を買う必要がどうしてもあると妻が言うため、

アウトレットによりますが、僕は子供を置いていけないので車で待機。

ついに妻の「はじめてのおつかいin USA」が始まりました。

・・・とはいってもついて行けないので、どうなったのかわかりません。

聞くところによると、レジで寄付金どうするかということをお店の人に聞かれてどうしていいかわからず、かなり時間がかかったとのことでした。

いや、お店の人もちょっと考えろって。どう考えても通じてないっしょ。

 

その間に学生時代の友人から連絡がきて夕食を誘われたのですが、息子が発熱しているので残念ながらお気持ちだけいただき、最終目的地のブリガム・ヤング大学に行きました。

 

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ブリガム・ヤング大学(BYU)は末日聖徒イエス・キリスト教会が運営する私立大学です。

学生数は3万人ほどの全米最大の私立大学の一つです。

僕はここに大学三年時に転入し卒業しました。

授業では苦労した思い出しかありませんが、友人や教授に恵まれなんとか卒業できました。

教会の大学ということで、学費が安いことでも有名です。

同レベルの大学に行ったら年間2~300万円ほど学費がかかるところが、BYUならその半額以下。お得です。

 

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これは山にBrigham Young UniversityのYの部分だけペイントしてあるところの写真です。

このあたりではYマウンテンと呼ばれています。

 

 

息子もこのころには薬のおかげか動けるようになっていたので、大学につれていき、売店のなかのソファで休ませておきました。

ここには多種多様のグッズが売られてます。

卒業した10数年前と比べて倍以上に増えてました。

服、応援グッズ、お菓子、文具等々

 

そのなかの一つがこの「東京だち」。意味が分かりません。

 

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子供の体調も悪いのでダッシュで店内を回りお買い物。

僕は冬は大学のパーカーで暮らしているので一つ購入。子供たちにも購入。帽子もいくつか購入。

大学マーク入りのお菓子も購入。

地下には教会関係のグッズも売ってるのでお土産購入。

 

気が付いたら$400弱も使っておりました・・・

でも日本から注文すると送料が1万円くらいして、関税もかかるので、ここで買わないともったいないと思ったんですよね。

反省。

 

その後、学生時代の友人宅訪問。

かわいい黒猫ちゃんがいるところです。

ここで、1週間ぶりに日本人にあった感じです。

また、教会の中では癒しの儀式というのがあるので、そこのご主人さんにも協力してもらって儀式と祈りを執り行いました。

 

僕は忘れてたんですが、ハネムーンの時にも会っていたみたいなんですよね。12年というのはあっという間でしたが記憶は適当ですね。

 

しばしお話をしたあと、なぜかプレゼントもらってお別れ。

 

本日の宿に向かいます。

宿も計画ではプロボのスーパー8だったのですが、レビューが悪いことと、息子の体調が悪いため少しでもきれいなところで休ませたいという思いで、隣町のベストウェスタンを予約。

 

その途中、僕が長年住んでいたコンドミニアム前で記念撮影。

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懐かしい。

とにかく懐かしい。

でも感傷に浸っている時間もないため写真撮ったらすぐに移動。

二つ隣のブロックにあるよく使っていたスーパーに立ち寄り健康的なドリンクを数本と果物を購入。

途中新しい神殿を見かけますが立ち止まる時間もないため車窓見学。

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高速含め車で10分ほど走ると本日の宿につきます。

 

いや~、いいホテルですね。

スーパー8コスパ高いとは思いますが、明らかに格が違いました。

夜8時ころには息子は就寝。

一人でベッドを使ってもらいたいとおもったのでソファベッドつきの部屋を$178で予約していたので、ソファベッドに娘二人、普通のベッドに夫婦と別れて休みました。

 

 

さて、翌日はどうなることやらと心配になりながら一休み。

翌日は一旦プロボに戻り兄が最初にアメリカに行った時から家族でお世話になっている夫婦のお宅に訪問し、その後ラスベガスに向かいます。

 

本日の走行距離は非常に短くて370km

このくらいだとかなり余裕がありますね。